音レポ

「あの日」を紡ぐ ライブレポート

音に現れた進化の形【NOHALA ライブレポート】

-苦い夜を越えて


二日連続のライブとなったこの日、NOHALANo.13 主催の「2nd Mini Album "100% Juice" release party」に出演した。



Ba.NORAの叫びを合図に、ある夏の日の衝動を疾走感溢れるサウンドでエネルギッシュに表現した『Aug.15』が披露され、まるで一曲目とは思えぬ熱気が場内を巡る。笑顔を見せる観客の姿にメンバーの顔もほころんだ。Vo.RAYが声を上げ、「テッペンを獲りにきました」と己を鼓舞した先で『Boy Meets Girl』が音を弾ませる。ナイフの切っ先のように、鋭く洗練されたこの楽曲は「今この瞬間」を、等身大の自分を裸にして表現。人が抱える孤独や葛藤を越えるのは、意志。それらを見事に表現した哲学的な歌詞も特徴だ。 



続く『Xing』で更に観客の盛り上がりを誘うと、レイドバックした、切なくも妖艶なグルーヴが特徴の『Horizon』を披露し、更に広がってゆくNOHALAの色へと観客を引き込んでゆく。




「忘れなきゃいけねぇ人を、俺はこうやって心をこめて、大切に大切に燃やす」RAYの一言を皮切りに雰囲気は一変。牙を剥くように猛々しいサウンドが場内を貫く。人の心と向き合うこと。ドラマのように美しくはない、出逢いと別れ。痛み、燻る気持ち。炎のように燃え上がる感情を音楽に昇華させ、放つ。自らも飲み込んでしまいそうなエネルギーで観客を圧倒し、ラストにはバンドの顔とも言えるナンバー『NOHALA』を披露。昨日の苦い夜を越えて響く彼らの音楽は、バンドとしての進化を感じさせるものだった。




平成最後と謳われることも多い今日この頃。

NOHALA2018年最後の音は、12/28渋谷GAMEで奏でられる。情熱と共に進化し続ける彼らに刮目したい。


text by Reina





【出演】

No.13

NOHALA

UNLiMiTED

MAKE OWN LIFE

WATER

GOLD TEAR



【セットリスト】

12/10 @渋谷GAME


1.Aug.15

2.Boy Meets Girl

3.Xing

4.Horizon

5.Encounter

6.NOHALA


【公式Webサイト】https://nohala.jimdofree.com/

【公式MVEncounter』】feature=youtu.be&v=XTIdRzx6Zvg